阻止したい鍵の問題

これまで、自宅の玄関の鍵は、4人家族のそれぞれが持っていましたが、最近この4人の中から父を除くことにしました。
理由は、アルツハイマー型認知症の症状が進んできて、持ち物をしっかり管理できなくなってきたからです。
外出すると言えば病院へ行くくらいですが、外へ出ると少し緊張感がでるためか、シャキッとします。
上着のボタンがかかっているのを確かめ、そこに財布が入っているのを何度も確認しています。
また、ズボンのポケットには小銭入れを入れるので、そこもしっかり入っているか確かめています。
今年になって、母が町内の人と玄関先で話をしていた隙に、フラッと出て行ってしまったことがありました。
その時は公衆電話から、帰り道がわからなくなったと連絡してきたので迎えに行くことができましたが、その翌日、家の鍵をつけた小銭入れがないことに気づきました。
当の本人は昨日、フラッと出て行って家族を大騒ぎさせたことなど覚えていませんし、症状が進んでからは、小銭入れに自宅の鍵をつけていることも覚えていません。
けれど実際に目の前にすると、落としたら困るから預かると言っても拒むので、仕方なく持たせているような状況でした。
いつか、どこかで小銭入れごと紛失してしまうか、もしかすると自分の小銭入れにこんなものをつけやがってと、知らない間にはずしてしまい、はずした鍵をどこかへやってしまう可能性もあります。
認知症の特徴に物事の記憶は残らないものの感情だけは強く残るので、一家の主としてのプライドが高い父から取り上げるのは至難の業でした。
小銭入れの家探しで見つかったとき、鍵は外しておこうねというと素直に聞いてくれたのでホッとしました。
これで紛失の恐れはかなりなくなりましたので、もしも小銭入れをどこかで落としたり、家の中のどこかにしまいこんだりしても、ドアやシリンダーの交換はせずに済むのではないかということで、未然に紛失のリスクを防げてよかったと思っています。
ですがもし鍵をなくしてしまったら、すぐに出張に来てくれる所が一番ですよね。
東京にはこのような対応をスムーズにしてくれる業者が沢山ありますから、いつでも安心です。